盆栽 基本の道具

盆栽の道具

盆栽を作りこんでいくためには、いろいろな道具が欠かせません。
手を使ったほうがいい場合もありますが、細かい作業や大掛かりな作業、
長時間の作業などを効率よく行うためにも、使うべき道具は使いたいところです。
幹に傷をつけたり枝を折ってしまったり、
失敗を防ぐ目的でもそういった道具は有用です。

はるか以前から盆栽は様々な人に楽しまれてきましたから、
それに合わせて道具も様々に進化してきました。
欲を言えば目的に合わせて各種の道具を揃えたいのですが、
なかなかそうもいきませんよね。
でも、とりあえずこれは必要だろうと思われる、基本の道具は
しっかりと揃えておきましょう。

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盆栽道具

盆栽道具の中でも

不可欠な作業のための道具

盆栽を作るにあたって、必須になってくるのが剪定です。
目的は多々ありますが、「切る」という作業はとても重要です。
「折る」「摘む」は手でもできますが、切ることはできませんからね。
そこで必要なのがハサミです。
特に、植物を切るために作られた剪定用のハサミでもって行う作業は多岐にわたり、1年を通して使うことになります。

また、年中必要ではないにしても必ず必要になる作業が植え替え。
育てている樹が多ければ多いほど回数も増えますし、できれば効率よく行いたいですよね。
植え替えの際に要るのが根かきと、植え替えるための鉢です。
そして、ある意味盆栽を象徴するような作業である針金掛けに必要なものなど。
まずは初心者でも揃えておきたい、盆栽と向き合うための道具をいくつかピックアップしてみました。

基本となる盆栽道具

はさみ

枝を伐る、葉を切る、芽をきるなどに使うのが剪定鋏です。
ガーデニングや庭木の剪定に使う、いわゆる剪定ばさみは太い枝を切るのに適しますが、盆栽では太い枝を落とすことはそれほど無いかもしれません。
その時には剪定鋸や又枝切りを使うかと思われますので、まずは万能の盆栽鋏と細かい所用の芽切り鋏があるといいですね。
あと、意外と必要になるのが雑用バサミです。
紐を切ったり鉢底ネットを切ったり土の袋を開けたり、木以外を切る時に剪定鋏は使いたくないので、雑に使えるハサミを100均で仕入れておくと、意外と助かりますよ。

盆栽鉢

樹を植える鉢ですね。
育成・培養の段階では駄温や素焼きといった仕立て用の鉢がお勧めです。値段も安いですし、水はけや温度管理の面でも優れています。
ミニ盆栽用なら2号や3号、小品盆栽で4号・5号、それ以上なら6号〜といった風に、作りたい盆栽によって大きさを使い分けましょう。
プラスチックの鉢は水を吸い込みませんので、過湿になって根ぐされをおこす心配があります。でも、使い勝手はいいので用途によってはありですね。

樹がある程度出来上がってきたなら化粧鉢が必要になってきます。
これは模様や釉が施された観賞用の鉢で、最終的な盆栽の見栄えや出来を左右する大事な要素になります。
樹種・樹姿・大きさに合った鉢に収まった盆栽は、風格や優雅さが引き立って見えますよ。
樹自体にも負けず劣らず気を配りたい道具です。
色・形・値段が多様で、古鉢や作家物、果ては自作の陶芸鉢と、深みにはまると抜け出せない、恐ろしい世界でもあります(笑)。

根かき

植え替えの際に根を捌くための、爪状になった道具です。
1本爪・2本爪・3本爪があり、大きな盆栽ほど爪が多いほうがやりやすいです。
最初のうちは割り箸や竹串を使って事足りるのですが、数が多くなってくるとやっぱり根かきがあったほうが効率的に作業ができます。

それとは別に、割り箸は植え替えで土をすき込む際にも使うのであったほうがよいです。

針金・針金切り・矢床(やっとこ)

針金掛けは樹が盆栽としての風格を出すのに必要で、曲をつけたり伸ばしたりするのにも使います。
銅線が一番良いとされていますが、手に入れやすさと使いやすさからアルミ線もよく使われています。
使用する木の堅さや枝幹の太さで使う番手を変えます。
また、植え替えた樹が動かないように固定するためにも針金は使います。
植え替えた樹が不安定だと、風で揺れて根が動いてしまいなかなか樹勢が上がりません。悪いときには枯れてしまうことさえあります。
枝が柔らかい若木は、痕を残さないために麻紐などを使うこともありますが、しっかりと固定するためには針金を使いましょう。
盆栽鉢には針金を通すための穴が開いているものも多いですね。

針金を切るための道具が針金切り、または線切り鋏と呼ばれるものです。
そして、針金を曲げたりねじったりの細工に使うのが矢床(やっとこ)です。
ニッパーとペンチで代用がききますが、木のふところや枝先など細かい所の作業をするには刃先が小さい専用のものがやはり使いやすいです。
すぐではなくとも、いずれは揃えたい道具です。

ピンセット

ピンセットも細かい作業をするために必要です。
モミジ類の芽摘み、松類の古葉取りなど、手が届かない小さな部分や金気を嫌う(鋏で切ると赤くなる)樹などを扱うときに、ピンセットは重宝します。
熊手やヘラがついた盆栽用のピンセットや、先が矢の形になったものが使い勝手がよいです。
でも、100均のピンセットでも使えますよ。

如雨露(じょうろ)

盆栽に限らず、植物を育てるときには水をあげないといけません。
これはほぼ毎日行うことなので、使いやすいものがいいですね。

盆栽用の如雨露は銅製のものが多いですが、ガーデニング用のブリキでも、ホームセンターのプラスチックでも、使いやすければいいかな、という気はします。
水を撒く範囲が広いときにはホースを蛇口につなげると便利で、水を汲む手間が省けます。
散水ノズルが便利で、一気に広範囲に水遣りができます。

如雨露も散水ノズルも、銅製のものが最上とされていますね。
これは、長い間水を扱うプラスチックなどの道具は、そのうちに藻が発生して植物に悪影響を及ぼすかもしれないからです。
銅には殺菌作用があり、この藻が発生するのを抑えられるのです。
見た目がぴかぴかでかっこいいから、だけではないのです。
いつかは銅製の、首の長い盆栽用の如雨露が、欲しいですね。

水遣りの道具で注目したいのは、土を掘り起こさない柔らかい水の出と、しっかりと鉢に水を撒ける細いハス口です。
一般的なジョウロのハス口は口が広く、株元に水をやったつもりがほとんど回りに飛び散ってしまっていることがよくあります。
また、苔をはってあったりすると、表面で水が流れて中まで染み渡っていなかったりもします。
潅水したはずなのに水切れを起こすのはこれが原因です。

狙った場所に確実に水を撒く。
潅水スナイパーには、やはりそれなりの道具が似合います。
ふふふふふ。

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